子供にとって歯医者はわけもわからず怖い所だと思います。
私は、むし歯があるからといって、泣き叫ぶ子供を無理矢理押さえ込んでやる治療が正しいとは私は思いません。
(どうしても必要な場合もありますが・・・)
子供の成長に合わせて、ゆっくり寄り添ってあげることが治療として最も重要であると考えています。
おざわ歯科クリニックでは、子供とはまず仲良くなることを一番大事にしています。
学校のこと、漫画のこと、TVのこと、ゲームのこと。いろんな話をして仲良くなれると治療もスムーズに行きますし、歯医者さんに来るのが楽しくなってきます。私自身、小さい頃は歯医者が大嫌いでした。
むし歯だらけにもかかわらず、治療に連れて行かれては大泣きし、親と歯科医師を困らせていました。
歯医者さんといえば、「痛い怖い場所」それが多くの子供が持っているイメージだと思います。
しかし、そのために足が遠のき、将来美味しく食事が出来なかったら?歯が気になって思いっきり笑えなかったら?そんな残念なことはありません。
私の場合は小学生の頃、乳歯を抜いた時に「あれ?思ったより痛くないんだ」と気づいてからは普通に通えるようになりました。
つまり、一度「思ったより痛くない」と思うことができれば、子供でも治療はスムーズにできるのです。
私には3人の子供がいます。
3人の子育ての経験から学んだことは、自分が思っているように子供は動いてくれないということです。
完璧な治療をすることだけを考え、口を開けさせて、舌を避けさせて、しっかりむし歯を削ろうとすると子供から反発され、子供も医師も強いストレスを感じてしまい、治療がうまくいかなくなります。
まずは、歯科医院という場所に慣れる事からはじめ、次は診療チェアに座る。次はお口を開けてみる・・・というように徐々にステップアップすることを目標にしましょう。
押さえつけて無理に治療するよりも、子供が慣れてくることを待ってあげた方が結果的に一番スムーズに治療を終えることができます。
その経験は、将来につながります。「むし歯です。治療してください。」と言われることがありますが、黒くても削らないほうがいい場合もあります。
歯は削ると元には戻らず、詰めたりかぶせたりするものは、人工物に過ぎません。
ですから、生え変わりの時期、歯並びへの影響、永久歯のむし歯など、それぞれの状況によっては「削らずに様子をみる」というのも選択肢の一つなのです。
そして歯医者は、むし歯を削るだけの場所ではありません。
本人や保護者の方が気付かなくても、お口の状態をみれば、将来の歯並びやかみ合わせなど、お子さまのお口の成長をある程度予測することができます。歯牙へのフッ素塗布は歯を強くし、むし歯を予防する効果があります。
当院で使用するフッ素塗布剤は一般家庭用の10倍の濃度を含んでおりとても効果的です。
特に永久歯萌出時期の定期的フッ素塗布は、生涯にわたってむし歯のリスクを軽減してくれます。
ぜひ一度ご相談ください。